生きものを愛する気持ちが、実はその生きものの世界を壊してしまうことがあるのです。
特に、可愛い動物や珍しい生物をペットとして飼いたいと思うことで、その種が過剰に捕獲され、
生息地の生態系が崩壊するリスクが生じます。
また、メディアやSNSでの無意識な情報発信が、その動物への需要をさらに高め、
違法取引を助長してしまうこともあります。
このような矛盾を防ぐためには、生きものを正しく理解し、適切な情報を共有することが必要です。
ROOTsでは、こうした問題に対処し、
生きものたちが本来の環境で安心して暮らせる未来を守るための活動を行っています。
野生生物が商業目的で過剰に捕獲されると、対象種が絶滅する危険があります。これにより、その種が生息する生態系全体にも大きなダメージが及びます。
日本に輸入されたペットが逃げ出したり放獣されたりすると、日本固有の生態系に深刻なダメージを与える可能性があります。外来生物が在来種を駆逐したり、生態系のバランスを崩したりすることがあります。
野生生物が持ち込まれる際に、知らぬ間に細菌やウイルスも一緒に運ばれてくることがあります。これが新たな感染症を引き起こし、人や他の動物に影響を与える危険性があります。
野生生物は特別な飼育環境を必要とする場合が多く、安易にペットとして飼われると動物が適切にケアされず、その個体の動物福祉が損なわれることになります。
一部の野生生物は違法に取引されており、飼育者がその事実を知らずに購入することで、犯罪行為に加担してしまうことがあります。
抜け穴を作るらないようなルールや法律を作ることです。たとえば、密猟や違法な取引を防ぐために、警察や国境の管理がしっかり行われることが重要です。
野生生物が違法に取引される前に、その元となる動植物を守ることが重要です。具体的には、野生動物が住む場所を保護したり、地元の人々に代わりの収入源を提供することが考えられます。
野生生物やその製品を「欲しい」と思わないようにすることです。教育や啓発活動を通じて、例えばペットや装飾品としての野生生物の魅力を広めないようにすることが重要です。
クリエイティブ作品に潜む、野生生物を描く上でのリスクを特定・軽減するツールを提供します。
メディア関連企業が属人的に実施している野生生物を用いる際のリスクチェック機能を、ソルーションを提供することで強化し、誤情報や誤解を招く表現を防ぐサポートをします。
プレスリリース →クリエイターが野生生物を傷つけず、その魅力を伝えるコンテンツを制作できるよう支援しています。
ROOTsは、野生生物を守りやすい社会を実現することを目指し、持続可能ではない野生生物取引を止めるための仕組み作りに取り組んでいます。この取り組みは、種の保全において世界をリードするIUCN-Jとの協働によって実施されています。IUCN-Jが開発するレッドリストの知見を活かし、私たちは野生生物の未来を守るために具体的なアクションを推進しています。
私たちの活動に興味を持ってくださるメディア関係者の方々やクリエイターの方々はお問い合わせフォームよりご連絡ください。